同級生がアルコールとたたかっています。No.10

 

川辺秀年
1時間
アル中になりました No.10
酒無し忘年会? そんな馬鹿な!
中学生の頃、テレビで酒を飲まない忘年会の報道を見た。「エェッ?! 酒無し忘年会? ナニ?それ! 何が面白いの?」まだ酒の味も分からない子供の分際でもそう思った。
断酒会が高知県で産声を上げたのが昭和33年。東京と高知の二都県で全国組織を結成したのが昭和38年。恐らくその直後の頃だったのだろうか。
そんな報道の事も忘れてしまっていた。今、その酒無し忘年会の席に自分が座っている。今年でもう9回目になる。
酒無し忘年会。実は凄く楽しくて大いに盛り上がり、4~5時間は続く。忘年会の後には温泉の楽しみもある。
芸に酔い、話に酔い、人に酔う。酒の助けは要らない。何で忘年会に酒が必要だったのだろうと思う。
太平洋を望む一面ガラスの大パノラマで、暖かいお日様が燦々と降り注ぐ宴会場で昼前から行われる。数十人が集まる。
皆さん芸達者。かつて酒の場で鍛えられた多くの芸が披露される。本格的な日本舞踊もあれば、和服の女装をした男芸者の舞踊もある。バンドの演奏もあり、カラオケに至っては、かつて鍛えられた喉はセミプロです。月光仮面や赤胴鈴之助も出て来る。今年は私も空手の形を披露する予定で、身体を鍛えています。
飲めない人や飲まない人が肩身の狭い思いをする事がない。酒に強い弱いは遺伝による体質の差なので、飲めない人が肩身の狭い思いをする事はないけど、何故か酒席では飲めるのが当たり前で、酒に強い人が褒められる。飲めないのはおかしいと捉える人がいる。私もその一人だった。今は反省!
同じ会費で飲む人は得して、飲まない人は飲む人の分まで負担するという不公平。割損なのに肩身が狭い。なんと理不尽な!
酒が無い分、料理にお金を掛けて美味しい物が食べられる。
そして心配がない。酒に酔っての狼藉が無い。酔ってもどすとか寝込む人も居ない。帰りに飲酒運転や酔っての事故がない。アル中になりかかっている人への気遣いが不要。翌日、二日酔いの苦しみもない。
小さな子供がいても平気。お爺ちゃんお婆ちゃんから乳飲み子まで家族総出で参加する人も居る。
夫の酒に苦しめられて来た奥様方のハシャギ様は見ていても微笑ましく楽しい。皆さん子供心に帰る事ができる。
心配の無い忘年会、家族全員が楽しめる忘年会、酒呑みだった頃には考えられなかった事です。
「酒の無い宴会なんて、そんなアホな!」と思ったほど、少年だった私の頭には、既に「宴会は酒を飲むものだ。」との刷り込みがなされていた事に気がつきました。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中